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p106 環境NPO「驟(しゅう)」 樹木・環境ネットワーク協会 「私たちは少し樹を伐りすぎたのではないだろうか。樹を失った大地は、もう生きている大地ではない。失った樹を取り戻すには、また幾百年、幾千年の時間が必要なのです」
一九九五年に発足した樹木・環境ネットワークは、日本で初めての樹医として全国の古木・老木を治療してきた山野忠彦氏(一九九八年没、享年九八歳)を中心に、生態系と自然保護活動を行ってきたグループ。一九九八年に環境NPO「驟」として新たな活動をスタートした。自然環境の持続可能な循環型社会づくりを目標に、現在は日本在住のナチュラリスト、C・W・ニコル氏を会長に、霞ヶ関ビルなど日本の超高層ビルの先駆的設計家、池田武邦氏を理事長を理事長にすえた、法人会員約六〇社、個人会員八〇〇人以上を擁するグループである。 主な活動は、第一に植物・自然環境保全の正しい知識を市民活動やボランティア、ワークショップで活かすことのできる「グリーンセイバー」の養成と「樹医」の養成である。 グリーンセイバーは、このグループ独自の認定制度により、資格が与えられる。ベイシック、アドバンス、マスターの三段階があり、有資格者は、環境NPO「驟」の実施する環境保全活動や市民グループの開催する活動で活躍している。 また樹医の養成セミナーでは、山野忠彦氏を中心に行ってきた一五〇〇本以上の樹木治療の臨床例をもとに、樹木治療の技術を習得する。 第二の活動は、会員たちの行うワ―キング。「鎮守の森」「里山の利用再考」「奥山に学ぶ」といった三テーマから森の植生や生態系を、フィールドワークをしながら検証している。 さらに「持続可能な社会」へ向けて、新しいシステムづくりのための研究会も盛んだ。この研究会には、一般市民はもちろん学術、行政、企業など幅広い分野の人々が参加し、さまざまな提言を行ってきた。 これらの地道な活動の結果、例えば国有林である高尾山の登山道「いろはの森コース」補修工事を林野庁から依頼されるまでになっている。 縦割りだ、閉鎖的だと批判されてきた公共事業に市民サイドから食い込み、問題提起をし、さらにその公共事業の実施者となる。その役割をいち非営利組織が行ったということは非常に意味のあることだろう。 問い合せ先 ◇東京事務局 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビルB203 TEL 03-5485-6767 FAX 03-5485-6654 ◇大阪事務局 〒576-0034 大阪府交野市天野が原町5-47-3 TEL 072-893-1716 FAX 072-892-3247
グリーンセイバー検定制度 「聚」では、自然に関する正しい知識を広めるために、オリジナルの認定制度、グリーンセイバー検定制度を設立(一九九八年度)しました。「知らないことによる環境破壊」を少しでも食い止めるために、身近な植物や生態系、自然環境に関する正しい知識を身につけ、これらの理解を通じて自然界の循環の仕組みや、私たち日本人が培ってきた自然と共存する文化や知恵・精神を学ぶことを目的としています。 セミナーおよび検定試験は、より総合的な知識を習得するために三つのステップ(ベイシック/アドバンス/マスター)によって構成され、毎年春にはベイシックおよびアドバンスの検定試験を、冬にはマスターの検定試験を実施し、セミナーは年に数回実施しています。 (注)ベイシックおよびアドバンスは同時受験が可能ですが、マスターの受験資格はアドバンス合格者のみとなりますので、ご了承ください。
検定委員会 公正な検定試験実施のために、下記検定委員会による検定委員会を設置し、同委員会の監修の下に検定試験を実施しています。(敬称略、順不同)
委員長◎岩槻 邦男 東京大学名誉教授 放送大学教授 委 員○日下部甲太郎 元・財団法人国立公園協会会長 ○下園 文雄 東京大学大学院理学系研究科附属植物園育成部主任 ○清水 善和 駒澤大学文学部教授 ○片山 雅男 夙川学院短期大学助教授 ○鈴木 登 元 近畿大学農学部教授 樹木医 ○ケビン・ショート 博物学・自然史ライター ○稲本 正 日本環境フォーラム常務理事
グリーンセイバー 三つのステップ □BASIC(ベイシック) 植物・自然環境に関する基礎的な仕組みを理解し、日本文化や植物との接し方など人と自然の関わりについて探る。 1 植物の基礎知識 2 植物をめぐる日本の生活文化 3 植物を育てるための基礎知識 4 生態系と自然保護
□ADVANCE(アドバンス) 生物の多様性の観点から自然環境に関するより深い理解を目指し、人為的なものによる自然へのダメージ(帰化種/絶滅/法律など)を中心に自然との関わりについて探る。 1 植物の自然史 2 植物と文化・習俗 3 植物の保護とその技術 4 生態nと自然保護
□MASTER(マスター) 自然を守るための具体的な方法について学び、人と自然の調和ある共存のために何をすべきかを学ぶ。 1 自然のとらえ方 2 自然との共生 3 自然の学び方 4 持続可能な循環型社会を目 指して
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