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木を植えた男

平林 佐知子

 2001年4月29日、新潟県は21世紀記念事業として「新潟2001年宇宙の旅」を新潟スタジアムビッグスワンで開幕した。ビッグスワンは2002年のサッカーワールドカップ大会で、日本でのファーストゲームが開催される会場であるが、この柿落としイベントでミュージカル「緑百年物語」が公演された。21世紀の100年をかけて250万の県民が、250万本の木を植える運動をしていこうという事業だ。このイベントの総合プロデューサーは新井満。そしてミュージカルの音楽と主演を務めたのが、私がずっと見守ってきたさだまさしである。   

 ジャン・ジオノの「木を植えた男」が原作だということは、この時はじめて知った。地元の図書館では既に保存書庫に入っている絵本であった。ジャン・ジオノは日本ではあまり知られていないようだが、ノーベル賞をとってもいいぐらいフランスでは有名な人だそうだ。

 主人公は、全てを無くし天涯孤独になった55歳という人生の後半に天の声を聞く。木を植えるという事だ。不毛の地に何年もかかって木を植え続ける。それも何の見返りも求めず純粋に無償の行為を続ける。荒れた地を美しい森にして、87歳でただ1人養老院で生涯をとじるのだ。たった1人の男がここまでするのをフレデリック・バックの絵とともに読んだ時、私は人間の素晴らしさをたたえずにはいられなかった。

 「私は木を植える 人の心に 私は木を植える 愛という名前で」と歌ってくれたさだまさしの「木を植えた男」を聞くたびに考えさせられる。

My Tip

竹内 和子

 英語を流暢に話す人の数は増えている。しかし、全中学生が英語教育を受けていることを思えば、その比率は低い。どうすれば話せる英語を習得できるか。書店にすばらしいヒント集があるが、利用者に持続性がないのか進歩は容易には見られない。

 私なりの方法を2つ。子どもが低年齢であれば日常生活の中に取り込む。例えば、朝食に声を掛ける時、“お食事ですよ、Breakfast is ready.”ほめる時、“すごいわね、You did it.”くしゃみをすれば即、“Bless you!”などなど、日本語と並列して口に出す。子どもは、外国語の概念もまだ持っていない年齢なので、自然と身体に染み込んでいく。大人と違って意識せずに習得できる。我が家でも、幼い頃に食卓にのるものをドイツ語で表現していたら、日常用語化してしまった。お皿Teller、ホークGabel、ナイフMesser、“おなかがいっぱい、Ich bin satt”といった具合に。 子供は早い。外国に行って、現地に溶け込めば1か月でぺらぺら喋る。だから、少しでも早くにチャンスを与えたい。

 私はドイツからの帰国子女だったので、英語は“外国語”。だから中学生の頃、電車の中から目に入る風景や人を、心のなかでとりあえず英語で表現した。抽象的な表現は難しいが、目に入るものは単語が見付けやすい。“あそこに古い家が建っていたのに、もう新しいマンションが建てられている。”などという文章を考えて、カタカナ日本語は即辞書を引いて確認した。Mansionが日本語の意味と違うことに気づく。単語不足は表現につまる。持っている全ての単語を駆使して、何とか言いたいことを表現しようと悪戦苦闘し、いくつも表現を変えて汗だくでやっと穴から抜け出た時は、思わずため息が漏れた。お陰で以来1つのことを表現するのに少なくとも3通りの言語の引き出しを持てる様になり、その後の“英会話”に役立つこととなった。

 電車での“英作文”で得た単語量は計り知れない数となった。おまけに生活に密着している単語が多く、使えること、使えること。やがて英作文は目の前に見えないものの表現へと移る。意見や考え、批評等。ここで自分がいかに表現できる内容を持っているかがわかる。英語力は“単語力”プラス“教養”。どれだけ伝えたい内容を心に持っているかが問われる。

 忙しい時代に生きる私達は、時間を上手に使って進歩したいと思う。その意味で、電車は格好の語学学習の場であると私は思う。

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