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ネイチャーインタフェイス > この号 No.06 の目次 > P84-85 [English]

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読者から届いた声の数々をご紹介します。

「不良少年」の素朴な疑問

越川 芳明 明治大学文学部教授

 中上健次のエッセイ(『中上健次エッセイ選集』恒文社21)を読んでいると、たんなる「昔はよかったな」式の、おめでたい自己回顧ではなくて、自分の内側に眠っている野蛮でどうしようもない「少年」(もっと正確にいうならば、「不良少年」)が揺りおこされるような、そんな気がしてくる。

 中上は若者たちを煽る。「私が欲しいのは、不良性だ。反抗とも言える――つまり、若衆が鋭くとがる事であり、世の中を疑う事、否定する事である」と。

 世の中の掟や規則を当たり前じゃないか、当然じゃないか、と悟ったりしないで、「なぜ」と疑うこと。それは、別に若者だけに与えられる権利ではないだろう。学問の世界だって、そうした素朴な「不良少年」の疑問を発することから始まるのではないか。

 そんな意味で、貴誌前号に掲載された植島啓司氏や港千尋氏のエッセイ、鷲田清一氏の連載は、みな、内なる「不良少年」の素朴な疑問から出発し、それを紋切り型に陥らないみずからの言葉と論理で展開している。じつに爽快な文章に感じられた。だから、年齢に関係なく、本当の「不良少年」や「不良少女」はカッコいい。

先端技術による芸術の再現

山内 恒子 

 友人の家に素敵なピアノがあったのでほめると、「ブーニンにショパンを弾いてもらいましょうか」と言われ、びっくりしたことがある。それは、ピアニストの演奏を自動的に再現できるピアノだったのだ。

 私は、音楽の演奏も絵を描くことも、一度限りの行為であり、そのことが芸術の芸術たるゆえんであると思っていた。音楽はレコードやCDにより楽しめるが、その音は演奏会場で聴く音とは別物であろう。また、絵画のオリジナルはこの世にひとつしかないはずである、と。しかし、ピアニストの独特の表現を、本物のピアノを使ってよみがえらせる技術があることを知り、音、色彩、造形からなる芸術を、オリジナルとの区別が難しいほど巧みに再現できる日は、そう遠くないのではないかと思うようになった。

 そのような時代になっても、演奏、絵画、工芸品などに独自の精神を埋め込むこと、そしてその精神によって、音楽を聴く人や絵画を観る人に感動をもたらすことが芸術家の使命であることに変わりはないだろう。

ベールを剥いだカリスマ性

大峯 郁衣

 いつの頃からか、「カリスマ店員」、「カリスマ美容師」が登場したが、最近は、TVコマーシャルに「カリスマ画像」まで飛び出した。そんなかで、平凡な家事を優雅で創造的な活動に変えてしまうセンスの持ち主「カリスマ主婦」が、いまや、新進タレントの勢いで主婦市場を席巻しているという。彼女は、サバのみそ煮を薄切りにして黒パンに載せてワインを添えながら、ニッコリとして言う。「私は普通の主婦だけど、皆よりも四分の一歩だけ先を目指すから大勢の人が見てくれるんだと思う」と。

 うーん、「カリスマ」職業は流行れば流行るほど、本来のカリスマ性を失っていくことになるのではなかろうか。「カリスマ」とは、超然として非日常的な資質を持った神的な人、言うなれば、人だかりから離れたベールに包まれている指導者や予言者を指すギリシャ語に由来する英語だが、こうも今日的に変容するとは――。

 そんなある日、英語講師たる私に上司が宣うた。「我が社にも、カリスマ講師がいるといいね」と。カリスマって何。私は、少々混乱気味である。

                 

近未来の世界像が見える

山下 賀久

 科学にはまったくの門外漢である私ですが、知人から貴誌を「仕事に役立つのでは」と紹介され手にとったところ、現在どのような科学技術の研究が行なわれているかがわかりやすく書いてあり、とても興味深く読むことができました。

 二十一世紀の環境をどのように守り、さらなる技術革新をしていくにはどうするのか。そのようなことを一般の私たちにもわかりやすく解説することにより、私たちが科学に対して積極的に関わっていくためのツール、参考資料として存在し得ると感じました。

 私自身、現在お客様のファイナンシャルプランニングに携わる中で、近未来の話をするときの裏付けとして知識を吸収させていただいております。

 願わくばもっと多くの書店に置いてもらい、買いやすい雑誌になればよいのにと思います。 

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