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[開発最前線] 光発電 電池交換レスウオッチ「エコ・ドライブ」 -- シチズン







(P56-57)

『エコプロダクツ2001』レポート

光発電電池交換レスウォッチ

「エコ・ドライブ」

シチズン時計株式会社

毎年開催されるエコプロダクツ展。この展示会は、循環型社会をめざす企業、大学・研究機関、消費者・市民団体、行政・自治体、NPO・NGOなどが一堂に集まり、環境に負荷を与えない最先端の技術や製品、サービスを紹介する一大イベントとして、年々拡大している。昨年開催された『エコプロダクツ2001』の会場では、前回よりも約二万人多い、八八六〇四人の来場者が、さまざまなエコプロダクツを見て、触れて、試して、学び、そして楽しんだようだ。

今回、編集部では、その中で特に人気の高かったシチズン時計の『光発電 電池交換レスウォッチ エコ・ドライブ』を密着取材した。

取材│編集部

 二〇世紀の社会を形成してきた大量生産、大量消費、大量廃棄が地球環境に大きな影響をおよぼしてきたことは、誰もが知るところであるが、その大量消費、大量生産、大量廃棄の経済中心の構造から脱却するため、現在、循環型社会の構築が叫ばれている。

 そのために私たち市民にとって必要とされているのが、循環調和型製品、つまり”エコプロダクツ“なのだ。

 今回取材したシチズンは、「誰のための技術なのか」といったテーマを創業以来追求し続けた企業。そして現在の企業テーマは「マイクロヒューマンテック」だ。いま、ひとりひとりの市民が求めている循環型社会を構築するための製品、市場とは何かについて真剣にとり組んでいる。その考え方の具現化されたエコプロダクツが、これから紹介する“エコ・ドライブシリーズ”だろう。 

 エコ・ドライブは「HUMAN WEAR」を基本コンセプトに開発され、その歴史は一九七六年までさかのぼる。世界で初めて太陽電池充電式アナログ水晶腕時計を完成させた。それが”クリストロン ソーラーセル“だ。文字板部に「単結晶シリコンの太陽電池」八枚を配置し、二次電池に充電する。現在、電池の廃棄が環境問題として重要な問題になっているが、シチズンはいまからほぼ三〇年ぐらい前から、電池交換不要の時計を開発してきた実績をもつ。

 シチズンブースは、エコ・ドライブ進化の過程と、その最新の進化形とが、見て、感じて、そして納得して楽しめるように展示が工夫されている。また昨年同様、ブースは再生素材でつくられているとは思えない上品な仕上がりであるし、コンパニオンも見当たらないといった点は、「市民=CITIZEN」の視点からあらゆることにとり組もうとしている企業姿勢が見え、来場者も好感を持って接したことだろう。

 今も進化を続けているエコ・ドライブは、現在、その外見から太陽電池を備えていることがほとんどわからない。それは自然なデザインで、かつ発電に必要な光のみを透過させる、シチズンが開発した特殊な文字板に秘密があるという。

 当日説明してくれたスタッフによると「シチズンは、エコプロダクツといっても、時計が本来持つべきデザインや機能性を犠牲にはしないんです。環境に配慮しながら、ファッション性やデザインの美しさ、さらに多機能・高性能といった点は最先端を行く。それがシチズンのめざすエコプロダクツ『エコ・ドライブ』なのです」と語ってくれた。

 その具体的な形が”透明ソーラーセル“や”フレキシブルソーラーセル“と呼ばれている光発電の究極の姿だ。

“透明ソーラーセル”を採用した

女性向け「エコ・ドライブ ビトロ レディース」

 シチズン独自の“透明ソーラーセル”は、カバーガラス部がソーラーセルの役割を果たす。

 従来のソーラーセルは有色不透明で、文字板の下に配置されていたため、文字板は光を透過させる特殊なタイプを使用する必要があるという素材の制約を受けていた。“透明ソーラーセル”はこのような制約を解消するため、わずか六ミクロンの半導体アモルファス・シリコンをカバーガラスの下側に配している。その結果、装飾品としての、時計のデザインの幅を広げることを可能にした。デザインは、透明ソーラーセルを強調した近未来的なイメージ。角型の本体ケースとバンドを一体化した流れるようなフォルムが特徴的だ。また、リューズのない電磁修正方式(文字板6時位置下の隠しボタンで時刻修正)を採用することで、より完成度の高いスマートなデザインを実現している。

リング状のソーラーセル“フレキシブルソーラーセル”を

世界で初めて採用した『エコ・ドライブ エクリッセ』

“フレキシブルソーラーセル”も、ソーラーセルはフィルム状だが、これまでの、平板状でしかも文字板の下に置かれていたソーラーセルを、文字盤の外周部(風防ガラスの下の本体ケース内側面)にリング上に配置している。そのため”ビトロ レディース“同様デザインの制約を受けず、時計の持つ美しさを追求している。金属文字板などが可能になった点が非常に特徴的だ。

 さらに〈ムーブメントの消費電力の低減化〉、〈セルの受光効率向上〉、〈昇圧充電による充電効率の向上〉により、従来の「エコ・ドライブ」に比べ、少ないセル面積で充分な駆動が可能となった。

使いやすさから、心地よさへ

シチズンのヒューマンウェア思想を具体化した

『MU(ミュー)』

『Washable Watch(ウォッシャブル ウォッチ)』

 昨年春に発売された『MU(ミュー)』は、ユニバーサルデザインのコンセプトを重視した“すべての人に使いやすい”ウオッチ。その大きな特徴は、視認性のよさにある。混同しやすい「6」と「9」や、誤認しやすい「3」と「8」といったフォントを、どの角度からでも、ボケていても読みとりやすいように工夫し、オリジナルフォントを時字に採用している。さらに視認性の点から、無反射球面クリスタルガラスを採用することで、光の映り込みを防止し、見やすさをアップした。

シチズンは、このようにユニバーサルデザインに関しても新しい思想をつぎ込んでいる。

 さらにシチズンは、心地よさを追求するため洗える腕時計を誕生させようとしている。

 それが『Washable Watch(ウォッシャブル ウォッチ)』だ。専用パックに入れて洗濯機で丸洗いできるほか、ナイロンブラシでの手洗いや、超音波洗浄機や発泡性洗浄剤も使用できる。爽快感や、さわやかさといった人の五感にも時計のデザインや技術が関わるという、シチズンの発送には驚かされる。

(P56写真キャプション)

来場者の質問が飛び交うシチズンのブース

(P57写真キャプション)

エコ・ドライブ  ビトロ レディース

エコ・ドライブ  エクリッセ

MU(ミュー)

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