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(P088-089)

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生活者の視点から考える“ネイチャーインタフェイス”とは――?

読者から届けられた声の数々をご紹介します。

4Rでゴミダイエット!?

山田久美子

 今年一月三日付の朝日新聞の朝刊に、「小学生の八一パーセントが、増えつづけるゴミの問題を深刻な環境汚染として心配している」という記事が載った。どっぷりと大量消費生活に浸かった生活を、わが国ではこれまで大量廃棄と大量焼却処理が支えてきたが、ここに来てその行き詰まりが判明し、やっと国も法整備へと歩み出した。すでに廃棄物問題の深刻さは一五年以上も前から予測できたはずであるにもかかわらず、手を打たず先延ばしにしてここまで来てしまっただけのことである。

 そんな社会をつくってきた私を含む今の大人たちを見るにつけ、せめて子どもたちには早い時期から環境問題に積極的に関わってほしいとの願いを託して、環境教育ビデオセットの制作を一念発起し、この二月末に完成をみた。とくに学校教育の場で使いやすいように、ビデオの視聴後、付録のテキストを使って廃棄物問題からあるべき循環型社会像を探っていく教材となっている。正解はもちろんない。環境NGOのダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の環境教育チームが監修し、WWFジャパンなどの助成金を得て、制作会社SIDOの協力でできあがったものである。タイトルは『4Rでゴミダイエット』。4Rって何?と言っている方は、ぜひ子どもたちと一緒に学んでください。

 制作スタッフ評は、「『廃棄物問題マニア』受けはしない」とのこと。裏返せば、広く一般の子どもの入門編として使ってもらえるものになった、ということではないかと思い、今後の反応に期待している。

 

ビデオ「4Rでゴミダイエット」

4Rの「R」とは、Reduce(ゴミを減らす)、Reuse(ビンなどを再使用する)、Recycle(再び資源として再利用する)、Refuse(いらないモノは買わない)。モノを大切に使うことが一番大事であることを伝える内容となっています。

●セット内容:ビデオ(約12分)+

児童用テキスト+教師用手引書(各1)

※ ただし、児童用テキストは必要部数別売り

●セット価格:6000円

児童用テキストの別売りは一冊300円

● ビデオとテキストの組み合わせで授業10回分

(1学期分程度)に対応

夏休みの課題などにも援用可能

●監修:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議

●問い合わせ先:ダイオキシン・環境ホルモン

対策国民会議 環境教育チーム 山田さん

e-mail : tkumiko@poplar.ocn.ne.jp

鍵を回せば ゴマは開く?

大峯郁衣

 先日の中教審の教養教育についての答申で、幼少年期の家庭でのしつけや決まりが具体的に指摘されていた。いわく、本の読み聞かせ、地域活動参加、テレビ・ゲームの制限などを親が責任をもってやれ、と。

 他方、以前から、科学技術を基盤とする経済効果の一層の発展のために女性もどんどん働けと奨励されている。つまり、昼間は国の経済発展のために「進歩」を目指して働き、夜は自由な個人として、その「起源」たる家庭を充実させよということである。

 科学技術や労働による「進歩」の理念は、社会をどこまでも発展させていくことができると信じる一種の歴史的楽観主義にもとづいている。一八世紀のヨーロッパを中心とする啓蒙主義の名残である。だが、その「進歩」たるや、個々人がクタクタになるほど働いたり、地球を傷めつけたりの犠牲を生み出しているのだ。その上でさらに、家庭内の親の役割を提示された――。

 答申は、よりよい社会をつくるための模索の結果であろうが、私たち個々人は、まずは、自分自身を知り自分の家庭を見つめて自分で判断するという姿勢が大切だ。この自分自身を信じるという姿勢も、じつは啓蒙主義の置き土産であるが。

 国の言いなりになっていて、本当に鍵を回せばゴマは開く? 社会人として親として、目指す幸福な生活とは、自分自身で発見しなければならないのではなかろうか。

“護り継ぐ”

鷲本和子

 先日、鹿児島を訪れた。短い日程の中、薩摩富士と呼ばれる開聞岳に登り、桜島を訪れ、銭湯はほとんど温泉といわれる町の銭湯に入った。開聞岳では自身の運動能力の退化を、桜島では月並みだが自然の力の大きさを、銭湯ではその土地、その土地の生活を大切に暮らしている人々の穏やかさを感じた。

 走り過ぎるような旅の中では、火山灰を含む桜島の真の姿も、そこで生活する人々の大変さも十分に知ることはできない。しかし、鹿児島の人々が、自然を、歴史を、生活を、護ってきたことは感じることができた。「護り継ぐ」という方が適切かもしれない。

 こんなことを感じながら、あることを思い出した。十数年前、住宅地のそばにキャンプ場をつくるという話があった。”子供たちに、いながらにして、自然と親しみキャンプを楽しめる場所を“というのが立案者の考えのようだった。そのとき私は、”いながらにして“ということが問題だと思った。自然を壊してつくる、街中で気楽に楽しめるキャンプ場とは一体何なのか。結局住民の反対で、キャンプ場はできなかった。

 おそらく鹿児島にも、失われた自然があるだろう。しかし、今回私が接した鹿児島は、人々により”護り継がれている“鹿児島だった。私自身、今まで何を護り継ぎ、そして今から、一体何をどんな形で護り継いでいけるのか、考えさせられた旅だった。

日本食にありがとう

竹内和子

 広げた手のひらよりさらに大きいハイビスカスが美しく咲く島で、うれしい光景に出合った。

 一五年程前に初めて訪れた頃は、日本人にほとんど会うことはなく、アメリカのもっとも美しいビーチ・トップ10にランクされた砂浜では、LLサイズ(失礼かな?)のレディーや紳士が、それぞれの過ごし方を楽しんでいた。彼等の食べる量をみると、そのLL級は納得できる。

 しかしここ一〇年ほどで日本人観光客が増えたせいか、寿司バーが開店した。最近、人気がうなぎのぼりで、夕方五時半の開店三〇分前には行列ができるほど。一〇〇席ほどが、瞬く間に満席となる。そして、今回はなんと、客席に日本人は私たちだけ。皆、箸を器用に使い、寿司、てんぷら――とおいしそうに食べ、味噌汁などは、片手でビールのジョッキのようにぐい飲みする。しかしどの顔も幸せいっぱいに見える。日本人としてこんなにうれしい、誇らしい光景はない。

 健康志向は世界共通で、ヘルシーな食事の筆頭に日本食が挙げられている。スーパーでも、中華材料と並んで日本食材料が年々増え、かなりの充実度。こんな島でも、と思う。

 ハイテクのイメージが強い”日本“だが、”食“というまったく違った角度から接し、少しでも理解してほしい。”食“に対する日本人の意識のもち方や、素材の調理法が受け入れてもらえれば、そこからでも国際交流は可能である。食卓から生まれる他国への理解は根も深く張れ、なによりも穏やかな心持ちの中で発展していく。冷たいハイビスカスティーを飲みながら、生活の中で占める”食“の位置の重大さ、奥深さについて考えさせられた。

 ビーチに出ると気のせいか、LLサイズが減りMサイズが増えたように思えた。

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