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NI Forum



(P86-87)

NI

forum

WINの会に学生部会が発足

期待されるNIフォーラムとの連携

 東京大学ベースの技術NPO法人「WINの会」では、現在、学生部会が発足準備中です。おもな目的は「ウェアラブル・コンピュータに関連する研究者間の連携促進、研鑚」と、対象はあくまでも工学系の学生・院生・若手研究者ですが、あらゆる層を対象にしている「NIフォーラム」との連携は、双方にとってメリットのあるものと期待されています。

 WIN学生部会代表の西田尚徳さん(東京大学大学院・新領域創成科学研究科)と、NIフォーラムのスタッフである川原靖弘さん、岩崎哲さん(いずれも同研究科)に展望をうかがいました。

――WINの会に学生部会をつくるというアイデアは、どなたが出されたのですか?

西田――僕です。指導教官の大和裕幸先生(新領域創成科学研究科教授)に「自分で勉強会のグループをつくりたい」と相談したところ、だったらWINでやればよいのでは、とアドバイスを受けたんです。それですぐに板生先生に企画書を見せました。

岩崎――で、板生先生と西田君が話している最中に、いきなり呼び出された(笑)。僕はNIフォーラムのスタッフなのですが、先生にも、WIN学生部会とNIフォーラムを連携させようという考えがあったんじゃないかな。WIN学生部会が研究者のネットワークを目指しているのに対して、NIフォーラムの対象は技術者・企業人・学生・主婦など幅広いんです。表現方法は違うけれど、根底にあるものは近いと思います。

西田――実際にはまだスタート地点に立ったばかりで、方向性を話し合っている最中なのですが。

川原――会員集めはそれが決まってからですね。まずはWINの会の先生方の下にいる院生・学生に声をかけることから始めます。

――領域や大学を横断して組織される研究会というのは、よくあるのでしょうか。

岩崎――少なくとも東大内ではあまり聞きませんね。

西田――研究発表は、現在は学会内でおこなわれるのが一般的ですが、複数の領域にまたがる研究だと横断的な場が必要になってくると思います。テーマはウェアラブル・コンピュータですが、そこを中心に、周辺領域の研究者の参加を、東大内に限らず広く募っていきたい。そして、参加するメリットがあるように運営していきたいです。

――研究会は、どのような形でおこなうのですか。

西田――僕はWINの会で「産業環境グループ」に属していますが、数名で構成されるそのような専門部会を、会員の興味や研究内容に応じていくつもつくれればよいですね。

――他分野の研究者が身近にいることは、やはりメリットがありますか。

川原――そうですね、僕は環境情報をモニタリングして地図上に統合する研究をしているのですが、別領域の方の話を聞きたいと思うことはいくらでもありますから。だからといって、面識のない研究者にいきなりメールを出すなんて、まずできませんし。

岩崎――僕は光マイクロスキャンの研究をしていますが、この分野だけに限れば、とくに他分野の人との勉強会は必要ないんです。でも、この要素技術を応用する場面では、一人で考えるよりもいろいろな人の意見を聞いたほうがよいわけで、他分野の方と連携がとれたら面白くなると思います。

西田――ハード的な技術だけでなく、アプリケーション重視の方向で進めたいと僕は考えていますが、ひとつのアプリケーションをつくるとなると、さまざまな要素技術が必要ですからね。

岩崎――ウェアラブルだと、「生体情報モニタリング」など倫理的な問題を無視できない研究分野も多いですよね。細分化された分野の勉強会だけでなく、その研究のトータルな方向性や、科学倫理などを話し合える場を設けることができれば、工学系以外の人にも参加してもらえると思います。

川原――そういうテーマのシンポジウムを、公の場で開催することだってできるかもしれない。

――企業内の若手研究者の参加は予定されていないのですか。

西田――産学連携も視野に入れていますが、フォーラム形式の研究会ですと知的所有権の問題が発生してきます。ですから、企業との共同研究の場合はクローズな場をつくる必要がありますね。また、いずれはそこからベンチャーを立ち上げることも考え得ると思います。そこまでできたら本当にうれしいんですけど。

――NIフォーラムとはどのように連携していこうと考えていますか。

西田――研究者ではない一般の方々の意見をお聞きしたいです。研究者も、研究内容を一般の方にわかるように説明する努力が必要だと思いますし、そこで噛み砕いた内容をNIフォーラムにフィードバックできるのではないでしょうか。

川原――一般の方の意見は、研究上の制約にとらわれていないので、発想を飛躍させたり、実用化に向けて練っていくときの参考になると思います。たとえばウェアラブル・ファッションも、どういうデザインなら着たいと思うか、とか……。

岩崎――一般の方々や駒場の教養学部の学生たちに研究を知ってもらうために、大学祭でも発表したいですよね。ウェアラブルの特徴を生かして、実際に環境センシングを体験してもらったり。

西田――ウェアラブルを使ったワークショップもしたいですね。

――今後、さまざまな研究が展開されそうですね。期待しています。

「NIフォーラム」は、技術者や学生、主婦など、

職や年齢に関係なく、広範囲の視点から

「ネイチャーインタフェイス」を語り合うために発足した、WEB上のサイトです。

スタッフの多くは、東京大学新領域創成科学研究科の学生たち。

「自然環境、生態学」「生活スタイル、情報家電」「テクノロジー」「本、映画、音楽」

「NIという概念について」の五つを柱として、活発な意見交換をおこなっています。

URL―http://www.natureinterface.co.jp/forum/index.html

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(P87写真キャプション)

左から川原さん、西田さん、岩崎さん

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