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[連載] 世界の生き物 人類、生存をかけた生物との共生の試み 2) -- 秋濱 友也




























P81_83

連載世界の生き物

『人類、生存をかけた他生物との共生の試みA』

秋濱友也(アグリバイオ研究所)

 本誌9号において、人類の一人勝ちは究極のところ人類の滅亡を招くことを述べた。人口爆発により60億人を越えたところで、すでに一割の人々が餓死するという惨状にある。自然淘汰にさらされているのだと言ってしまえば、あまりにも情けない話である。そこで食糧確保のため、遺伝資源を有効利用して品種改良をおこなうこと、自然生態系を壊さずにすべての生物との共存をはかることが必要である。

 最近、世界の農学者が注目している持続性農業やエコファーミングの考え方は、開発途上国で見出されることが多い。新しい人間の英知により生物の個体がそれぞれ発信するセンサをうまく利用して地球を守ることが緊急課題である。本号においても遺伝資源の立場から、地球にやさしい人間と他生物との共生の試みを拾ってみた。

ブルネイのハサナル・ボルキア(王)の王宮。石油で世界一のお金持ち国だが、食糧から日用品まですべて輸入に頼っている。石油の90%は日本へ輸出しており、日本人には大変親切である

あきはま・ともや

1929年、埼玉県生まれ。元明治大学教授。アグリバイオ研究所代表取締役。

遺伝育種学的立場から有用植物を中心に遺伝資源探索・保存・評価・利用に関する研究を続けてきた。

研究テーマはバイオテクノロジーを応用した、組織培養、超低温保存、細胞融合、遺伝子組み替え等である。

海外探索旅行20数回、青年海外協力隊選考委員、日本学術会議遺伝資源委員等の経歴より、世界の農業、有用植物、動物等多数の画像のストックがある。

ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンからブルネイ川を探索する。支流にはいると交通は舟だけ。熱帯雨林そのままの姿を見ることができ、豊富な川の水に恵まれるところである。ブルネイ人は川の魚をあまり食べないが、将来の貴重な蛋白源の1つである

カンボジアでは内乱前にはアンコールワットをバックに国立舞踊団の踊りを見ることができた。荘厳な遺跡に響く民俗音楽に身が引き締まる思いである

トンレサツプ湖は魚が豊富である。網ですくってその日のおかずを捕っているところ。最近は魚が減ってきたそうだ

カンボジアでは、雨季には面積が倍になるトンレサツプ湖がある。龍骨車と呼ばれる道具で苗代に水を汲み上げているところ。日本でも第二次世界大戦前には田舎で見られた光景だ

マレーシアのサラワク州の市場でみかけたバナナ。天ぷらにするものや、生食するものなど色とりどりである。世界には500種ぐらいある。この近くにバナナの遺伝資源が豊富であることが推定できる

パプアニューギニアの隣のインドネシアのイリヤンジャにて。サゴヤシを粉砕し、水で洗い流しながら澱粉を沈殿させているところ。このあたりの主食である

北タイで見つけた東南アジアで一番大きいミカンの木である。FAOのナーロン博士は遺伝資源プロジェクトのベテランである

インドネシアのセレベス島で見かけた風景。上流からヤシを筏にくんで下流の工場まで運んでいる。自然にやさしい人々の知恵をうかがい知ることができる

最近話題になっているインドネシアのチモール島の西のフローレス島での風景。独立記念日やお祝いごとの子供たちの行列。この島はキリスト教の島である

サラワク州には昔は首刈族として名高かったダヤク族が住んでいる。一族のすべてが1軒の家に住んでおり、この種族は大家族主義の代表であろう。床の下はブタ小屋になっている。FAOのナーロン博士と筆者(右)である

インドネシアのバリ島の南のスンバワ島。ミカンの取り木をしているところ。コケで枝の一部をしばると根が出る。そこで切断すると栄養繁殖で新しい苗ができる

北タイでは、タイシルクを使った織物が盛んである。野生のカイコを改良したものなど、豊富な資源を利用している

タイ国東北部の一番北にあるノンカイの町の近くの畑である。パイナップルの苗を移植している風景。日本への輸出をねらって品種改良が進められている。メコン河のむこうにはラオスの首都ビエンチャンの森が見える

タイのバンコクにあるチュラルンコン大学の理学部で収集されたミカン。すべてが手で皮が剥ける温州ミカンの仲間である。大小さまざま色彩も豊富である

インドネシアのジャカルタから車で1時間のところにボコールの町がある。工業試験場の畑にあるナツメグの木である。雌雄異株が普通であるが、これは世界でも珍しく雌花と雄花が1本の木にある

ジャワ島のジョクジャクルタへ行く途中で見かけたマーケット。野菜類が大変豊富である

パラグアイとブラジルとアルゼンチンの3国が接する場所にイグアスの滝がある。スケールの大きさからナイアガラの滝とアフリカのビクトリアの滝、そしてこのイグアスの滝が世界の三大ウォーターフォールと呼ばれている。イグアスの滝の近くは遺伝資源の宝庫でもある。年中虹がかかっていて美しい

インドのデカン高原にはキュウリの野生種が自生している。人々はビタと呼ぶが、「苦い」という意味である。傷口に塗ると効果がある

ホーチミン市で見かけたトックリヤシである。ボトルツリーとも呼ばれ、ただいま希少植物として収集している最中である

インドネシアのロンボク島(ジャワ島のすぐ南の島)の林で見かけたパイナップルの野生種

インドの中央、バンガロールの大学ではカボチャのつる無しの品種の研究がおこなわれていた。つるが伸びずに株ぎわに実がなる遺伝子をもつ。日本でも機械化栽培用として見直されてきた

パラグアイの首都アスンシオンから南へ、イグアスの滝へ行く途中で見つけたペッカリーである。中・南米に棲み、イノシシによく似ている。小さな蹄は、ラクダや牛に似ている。農家の庭先に寝転がっておりとてもかわいい。肉はダイエット食品でもある

ベトナムのホーチミン市から自動車で8時間かけて山地へはいると高原のリゾート町ダラトに到着する。朝、町の広場はすべてマーケットで埋め尽くされる。多くの山岳民族も野草から花からキノコまで、いろんな種類のモノを持ち寄って売っている

中国の雲南省から北ベトナムにかけて見られる黄色い椿。この遺伝子は今ではほとんど消滅してしまったが、花は日本の園芸店で高価な値で売られている

インドのアッサム州はイネの起源地の一つとも言われている。世界の米のすべての種類がここで見られる

走る牛、そんな牛がインドのマイソール州にいた。マハラジャ(王様)が牛の改良をして戦いに備えていたおかげで、英国軍に最後まで抵抗したそうだ。英国軍は、まさか牛が走るとは思わず、敵の移動時間を読み間違えたという

Tomoya Akihama アグリバイオ研究所

〒206-0011 東京都多摩市関戸1‐1‐5

ザ・スクエア A310 Tel&Fax 042‐372‐5365

e-mail : akihamat@d9.dion.ne.jp

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